済州大学の語学堂ってどんな感じ?
交換留学で済州大学に留学した私ですが、留学を終えてあらためて感じる済州大の魅力はやはり、
語学堂が楽しすぎる...!!という点。
私は1年間みっちり語学堂に通い、韓国語を勉強しました!
済州大を選んだ理由については、前回の記事をお読みください☺︎
語学堂についてくらい知ってるよという方はこの先しばらくすっ飛ばしてください笑
語学堂ってどんなところ?
語学堂とは大学付属の韓国語学校で、基本的には大学本学とは独立した形で外国人留学生向けに韓国語の授業を行っています。
授業風景をちらっと、ぼやっと公開。笑
大学によっては語学堂自体がないところもありますので、交換留学などの学部に所属する形での留学の場合、志望校を選ぶ際には語学堂の有無が一つの判断材料にもなりうるかと思います。
語学堂がない大学は?
ちょっと話題は逸れますが、自分の大学の韓国との提携校は語学堂のない大学だという人ももしかしたらいるかもしれません。
韓国の大学では大学の授業科目として韓国語に関する科目が設けられていることもあります。
語学堂のない大学に留学した友人の場合は、そのような韓国語の授業を履修したり、いきなり学部の専門授業を聞いたりもしていました。
済州大にも外国人のための韓国語高級、韓国語作文といった授業がありましたし、
외국인을 위한 한국어◯◯みたいな、そういう種類の授業があることもあります。
授業とは別に、TOPIKの対策講座を開いてくれるところもあるみたいです!
「語学堂」で学ぶメリット・デメリット
実体験をもとに私が考えるメリット・デメリットを紹介します。
メリット
①自分のレベルに合わせてどっぷり集中して韓国語を学べる。
これが最大にして最高のメリットではないでしょうか。
②世界中の友と学べる。
世界各国から来た留学生(実際はほとんどアジア人)と一緒に、「韓国語を上達させたい」という同じ目標に向かって学べるというのも語学堂ならではです!
③文化体験授業 は語学堂生の特権!
語学堂では月に1度(大学によって異なります)韓国の文化を学ぶための文化体験授業というものがあります。
デメリット
正確には、語学堂だけで学ぶデメリットと言った方がいいかもしれません...
私が思うデメリットは、2つ。
①外国人留学生しかいない環境ゆえに、閉鎖的になりがち。
これは本当に自分次第ですが、語学堂の授業時間は大体1日平均3〜5時間くらいでしょうか。1日の多くの時間を外国人のみで過ごす環境は、韓国にいながらとても閉鎖的で消極的な環境にもなりうるということです。
語学堂と寮や家だけの往復で韓国人とほとんど触れ合うことなく1日が終わるなんてのもよくある話です。
せっかく韓国にいて韓国人からネイティブな言語を吸収できるチャンスがあるのに、日本人だけで集まってずっと日本語で会話したり、積極的に語学堂の外に出て行かなかったり、いつまでも既存の日本人コミュニティーの中だけで過ごすのは、本当にもったいないなぁと思います。
②語学堂の先生の優しい韓国語に慣れてしまうと、現実社会で飛び交う韓国語に戸惑う(かもしれない)
語学堂の先生は外国人に韓国語を教えるプロです。
私たちがわかりやすいように、聞き取りやすいように話してくれます。
初級のうちはもちろんそうしてくれなきゃ困っちゃいますよね...
しかし語学堂から一歩外に出たらどうでしょうか。
(この先実話です。)
・例えば、大教室で登壇しているおじいちゃん教授。あれ、モゴモゴ話して何言ってるかよく聞き取れないゾ。それに板書なんてほぼしてくれません。したとしてもキーワードのみ。「宿題ここね!いつまでね!」ってサラッと言われちゃったりします。
・とある授業の特別講師。いつもの女性教授の声にやっと慣れてきたと思ったら、今日だけ特別講師登場。まぁ声がお高いこと。聞き取りづらいゾ
・タクシーの運ちゃん。私が日本人だってわかった途端めっちゃ話しかけてくるやん。孫ちゃんが九州の大学に留学してて福岡には5回も行ったことあるんだと自慢げに話すアジョシ。九州行ったことある?ないの?絶対行った方がいい。あの温泉がよかったからオススメ、宮崎のなんちゃらの景色が最高だ(ry タクシー降りるまでの20分間ずーっと一人で話してる。でもリスニングのトレーニングになったわ、ありがとう。
...という風に、語学堂の先生の韓国語を基準に考えると痛い目を見ます。
先生の韓国語に慣れることが悪いのではなく、語学堂の外で行き交う生きた韓国語を意識して生活するかそうじゃないかで差が出てくるんじゃないかなって思います。
TOPIKのリスニング問題には女性と男性の会話文が出題されますが、語学堂の先生の多くは女性です。普段から男性の話す韓国語やいろいろな声質の韓国語に慣れておくと、TOPIKリスニングはもちろん、学部の授業や外での活動の時にも少しは役立つはずです!
小さな事かもしれませんが、長期留学だと頑張った子とそうじゃない子の差がかなり見えてきます。私は断然、「頑張ったやつ」になりたい!と思って日々勉強していました。
済州大学の語学堂ってどんな感じ?
済州大の語学堂には
・語学堂に入学した学部に所属しない語学堂生
・学部に在籍しながら語学堂に通う交換留学生
がいます。
両者はクラスも別、授業時間も違い、開講期間も異なります。(2016年当時)
語学堂生のクラス
◆期間
1年2学期制(春・秋)
春学期:3月初旬〜7月
秋学期:8月末〜1月
◆授業時間 週5日×20週
月-木 9:00-14:50
金 9:00-12:50
◆開講クラス
1級〜6級
◆クラスの人数
12〜15人前後
交換留学生のクラス
2015年秋学期までは交換留学生も語学堂生に混ざってクラス編成されていましたが、私が留学した2016年度から語学堂のシステムが大幅に変わり、基本的に交換留学生は交換留学生クラスに入ることになりました。
◆期間
春学期:3月初旬〜6月中旬
秋学期:9月初旬〜12月中旬
定期試験は大学の授業の中間試験や期末試験と同じタイミングで行い、授業が終わるのも大学の学部と同じ時期。
全体的に学事日程と歩幅を合わせた形になります。
◆授業時間 (2016年当時)
月-木 15:00-17:50
金 16:00-17:50
学部の授業も履修してる子が多いので、そのへんを配慮してか1日約3時間の授業でした!私的にはちょうどよかった☺︎
※2018年秋学期は交換留学生のクラスも午前中だったという情報を後輩ちゃんから教えてもらいました!ころころ変わるのが韓国、恐るべし。
◆開講クラス
2016年春学期
・交換留学Aクラス(ハングルの読み書きから習う初級クラス)
・交換留学Bクラス(TOPIK2、3級レベルの授業を進めるクラス)
◆クラスの人数 (2016年度私のクラスの場合)
春学期:14人 中国:8人 日本:5人 ベトナム:1人
秋学期:21人 中国:10人 日本:8人 ベトナム:2人 ウズベキスタン:1人
授業がどんな感じか気になる
教材
前期は延世大学の「연세 한국어」という教材を使っていました。
出所:延世大学韓国語教師研究所
2級と3級をこの教材で進めました。
歴史ある延世大の教材だけあって、基礎からしっかり固め、正しく綺麗な韓国語を学ぶにはとても良い教材でした。
正直、実際これ使うのか?という内容もありましたが(笑) 最初が延世の教材でよかったと思っています。
後期からはソウル大の「서울대 한국어」を使いました。
出所:ソウル大学言語教育院
4級と5級をこの教材で進めました。
延世大の教材に比べると、より実用的でコミュニケーションを重視した教材だったなという印象。
授業内容
私の語学堂生活は、2級からのスタートでした。
前置きとして、私の留学前の語学力がどのくらいだったかというと、ハングル検定3級に2回連続で落ちるくらいの語学力でした。
TOPIKも受験した事がなく、専攻は経済学だったので第二言語科目として週1の韓国語の授業を聞く+独学で勉強していました。
済州に来た最初の頃は、コンビニの店員が何を言ってるかも聞き取れず、圧倒的に知ってる単語量が不足していました。
1日の授業の流れはこんな感じでした。これは先生やレベルによっても変わると思いますが参考までに^^
まずは宿題提出から。先生の机にやってきた宿題を出します。
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先生からの質問タイム。授業の始めには先生が何か質問してきます。月曜だったら「週末は何をしましたか?」金曜だったら「週末は何をしますか?」とか。一人ずつ答えていきます。
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받아쓰기のミニテスト。大体5問くらい(だったかな) 받아쓰기(パダスギ)とは「聞いた言葉をそのまま書き起こすこと」です。
前回の復習も兼ねて先生が読み上げた短い文章をそのまま書き起こしていきます。
終わったら隣の人と交換して答え合わせ。
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前回の復習。前回習った文法をみんなで復習。どんな時にその文法を使うのか例文を挙げながら説明したりします。
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教科書を使った学習。先生が今日習う文法と例文をホワイトボードに書いてくれるのでノートにまとめていきます。
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先生が文法の解説をしてくれます。その後すぐに、習った文法を使って例文を考え発表します。一人ずつ発表するので周りと被らないような例文を考えます。笑
この時間がけっこう緊張しました。私は緊張するのが嫌なので先回りして例文ストックを用意しておいていました。
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教科書本文を読んだり、CDを聞いて復唱したり、ペアになって会話練習したり。文法をさらに固めていきます。
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教科書のテーマに沿ったワーク。先生が提案したワーク的な事をすることもありました。隣のクラスメートについて紹介したり、手紙を書いてみたり、将来の夢を書いて発表したり、いろいろです。
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明日の받아쓰기と宿題の範囲を確認して終わり。
大まかな流れはこんな感じだったと思います!
私の担任の先生はTOPIKの試験日が近くなると、授業時間の半分は教科書、残りの半分はTOPIK対策の時間に当ててくれるなど柔軟に授業内容を変更してくださり、先生と相談しながらクラスみんなで授業を作り上げていく感じがすごく好きでした。交換留学生クラスだったので授業の自由度が高かったというのもあると思います。
たまにプレゼン発表もありました。
前期最初のテーマはたしか「私の故郷」でした!
クラスには中国人の学生が多いですが、中国各地方から来たクラスメートがそれぞれの故郷を紹介し、ベトナムの歴史や文化を知ることもでき、とても有意義な時間となりました。
後期には、韓国語で遺書を書いて発表したり、演劇発表があったり、ペアになってお互いを紹介するプレゼン授業があったりと、とても充実した授業内容でした。
文化体験が楽しすぎる!
済州大語学堂の最大の魅力は、文化体験授業が楽しすぎること!
済州島は何と言っても有名な観光地であるため、文化体験が超楽しいです。
大型バスに乗って観光地に移動します。文化体験を通してクラスメートともどんどん仲良くなれるし、違うクラスの子達とも交流できるし、済州島・韓国の文化を思う存分体験できました!
菜の花畑でジャンプしたり
トリックアートミュージアムで写真撮ったり
クラス対抗の運動会で燃え上がったり
月に一度の文化体験授業があったからこそ、勉強の疲れをリフレッシュしながらまた新たな気持ちで普段の授業を頑張る事ができました!✌︎
文化体験については書きたいことがたくさんなので、次回の記事で詳しくお話ししたいと思います^^
以上、「済州大学の語学堂ってどんな感じ?」でした☺︎
済州島について一人でも多くの方に興味を持ってもらえるよう、こちらのブログで韓国お役立ち情報を発信していきたいと思っております!
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました^^
それでは次の記事でお会いしましょう、かすちゃんでした!!